プレイレポート/能島村上家攻略

プレイ大名 能島村上家
難易度 上級
シナリオ 夢幻の如く
著者名 Yシロウ
完結 クリア
歴史イベント×、戦国伝×、登録武将×、寿命史実、討死○、架空姫○、会戦○
このプレイレポートは、PS3のVer1.0.0.4におけるゲームプレイを元に書かれております。

村上海賊の息子から海賊王を目指します。西国最弱の能島村上家ですが、イベント無しにすることで本能寺の変が起こらなくなり、今作最難関の一つとなります。


能島村上家の置かれている状況
1.国力
本城0 支城1 人口7197 石高340 兵数1319

北から毛利家、南から長宗我部家、東からは織田家が急速に迫ってきます。留まって迎え撃つ力はないので、急いで立地を転換する必要があります。


2.武将
開幕直後の武将は当主1人のみです。年齢が50歳と高めですが、1604年頃まで生きます。

村上武吉   統率81 武勇82 知略70 政治37  戦法 釣瓶撃ち


3.外交
周囲に信用を得ている大名家は存在しません。毛利家の外交姿勢は関心ですが、その力をより効果的に活かすためには毛利家に従属した方が早いです。


4.諸勢力
初手で九州に本拠地を移転するので、秋月家を支持する諸勢力が発生するまで、リセット→再スタートをします。


5.会戦
会戦無しだとほぼ詰んでいる大名です。可能な限り、ほとんど全ての戦いで会戦を行います。ゲーム内の時間進行を大幅に短縮し、兵の消耗を避けるためにも、会戦は必須です。


7.イベント
イベント無しなので、本能寺の変は起こりません。


能島村上家の方針
開幕直後に毛利家に従属し、毛利領を通過して九州を攻略します。その後、毛利家が織田家に押されだしたら、毛利家との同盟を破棄し、織田家と同盟を結んで凌ぎます。

織田家は東にも急速に拡大していきますが、CPUの行動原則として、東陸奥と西陸奥に十分な兵力がなければ蝦夷侵攻を行いません。そこで、織田家が奥州征伐を行っているところに当家も部隊を派遣し、石川城と三戸城を落とすようにします。

こうすることで織田家に、「隣接する敵国がありながら攻め込めない」という状態を作り出し、一方的に同盟を破棄してくる可能性をなくします。

その後、1604年頃に織田信長が寿命で亡くなるのを待ち、織田家と決戦して天下を統一します。


近隣の大名家
1.毛利家
開幕直後に従属する相手です。中国地方の覇者ですが、当家が九州に進出した後は、大友家と龍造寺家相手に奮闘してくれます。徐々に織田家に押され始めます。

2.河野家
弱小勢力とはいえ、当家単独で滅ぼすのは難しい相手です。毛利家と同盟関係にあります。他大名に対する攻撃性は乏しいので序盤は放置し、可能ならトドメだけ刺すようにします。

3.長宗我部家
四国の4分の3を支配する大大名ですが、織田家の侵攻には耐えられず、徐々に押され始めます。攻撃性は高いので、河野家や西園寺家を積極的に攻撃します。

4.宇喜多家
織田家と60ヶ月の同盟を結んでいます。織田家は宇喜多領を跨いで西に拡大するため、同盟期間終了後に織田家に吸収される展開となります。


遠国の大名家
1.織田家
絶大な国力を誇り、天下に並ぶものなき最大勢力です。急速に勢力を拡大します。最終的に、この織田家を打倒することを目的にゲームを展開します。

2.大友家
秋月家を包囲するように拠点が配置されています。当家が秋月家を滅ぼした頃から、龍造寺家と共に積極的に攻撃してきます。

3.龍造寺家
大友家と積極的に共闘します。南西方向から海を超えてやってくる島津家に、徐々に押され始めます。

4.阿蘇家
大友家とは72ヶ月の同盟を結んでおり、島津家とも36ヶ月の同盟を結んでいます。どちらとも共闘しますが、同盟期間が切れると島津家に押され始めます。

5.島津家
九州の南半分を制していますが、阿蘇家との同盟が障害となり、侵攻速度はあまり速くありません。攻撃性は高いので、大友家、龍造寺家の力を削ぐのに役立ちます。

6.秋月家
最初の標的です。毛利領を通過し、大友領をすり抜けて攻め込みます。


プレイ開始前にすべきこと
秋月家を支持する諸勢力が発生するまで、リセット→再スタートを行います。


プレイ開始
1.1582年1月~1582年9月
・毛利家への従属
開幕直後、毛利家へ従属の使者を送ります。


・秋月家攻略
毛利家に使者を送った後、すぐに鷹取山城に向けて全軍を出撃します。櫛崎城で兵糧を補給し、大友軍と衝突しないように大友領をすり抜けて攻め込みます。
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出来るだけ兵を損なわぬように秋月軍を撃破し、鷹取山城と秋月城を包囲で落としたら、部隊を秋月城に入城させます。
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・毛利家、九州へ進出する
毛利家の部隊が、小倉城と中津城へ攻撃を開始しました。この時、大友軍が当家の鷹取山城に迫っていましたが、小倉城防衛のために転進していきました。これにより小倉城は大友家が守りきりましたが、中津城は毛利家が占領することになりました。


2.1582年10月~1583年1月
・城井谷城攻略
小倉城の攻防に兵を向かわせ、手薄になっている城井谷城を攻略しました。豊後から大友家の援軍が来るので、その前に強攻で落としました。
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3.1583年2月~1583年4月
・秋月城防衛
龍造寺家が秋月城に攻撃してきました。少し遅れて、大友家も秋月城攻撃に参加してきたので、部隊を派遣してこれを撃破しました。


4.1583年5月~1583年7月
・小倉城攻略
秋月城攻防戦により、龍造寺家と大友家は多数の兵を失いました。この期に、当家と毛利領を分断している小倉城に攻め込み、強攻で落としました。


5.1583年8月~1584年1月
・大友家、城井谷城を攻める
大友家が、阿蘇家と共同で城井谷城に攻めてきました。すぐに毛利家に援軍を要請し撃退してもらいました。
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・月隈城攻略
大友家が毛利家と城井谷城で戦っているうちに、当家は部隊を大きく迂回させ、大友・阿蘇連合軍の背後にある月隈城を攻略しました。


・河野家滅亡
長宗我部家により、鷺ノ森城に追い詰められた河野家にトドメを刺し、河野家の武将を確保しました。


・能島城、鷺ノ森城放棄
四国の半分を占領した織田家が、ついに能島にも攻め寄せてきました。兵を無駄にしないよう九州に向けて部隊を発進後、能島城・鷺ノ森城を放棄しました。
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6.1584年2月~1584年8月
・立花山城攻略
1583年9月以降、龍造寺家は、島津家に制圧された大村城を取り戻すべく、大村城に大部隊を差し向けました。これにより、龍造寺家の脅威が薄れたので、今のうちに大友家の立花山城を攻略します。

立花山城を攻略後は、兵糧がほとんどなくなったので内政に励みました。


・大友家、月隈城を攻める
大友家が、豊後の兵を使って月隈城に攻めてきました。今度も、毛利家に要請して撃退してもらいます。


7.1584年9月~1585年8月
・岩屋城攻略
九月になり兵糧を確保できたので、岩屋城を攻略しました。


・豊後平定、大友家滅亡
先の月隈城での敗戦で大友家の兵は消耗しています。さらに、豊後には南から島津家が攻め込んでいる状態です。

岩屋城攻略に参加した部隊が帰城後、今度は豊後に向けて出兵し、大友家と島津家の部隊を破って豊後を平定しました。その後は、兵糧がなくなったので内政に励みました。


8.1585年9月~1586年8月
・毛利家との従属を破棄
毛利家が織田家に滅ぼされかけているため、これ以上関係を続けるのは危険です。毛利家との従属を破棄しました。

次に、織田家に家宝を贈って攻め込まれないようにし、信用が貯まり次第、停戦と同盟を使って凌ぎました。


・龍造寺家滅亡
毛利家は織田家の対応に手一杯です。また、織田家には家宝を贈って信頼を得ました。次は、西の龍造寺家にトドメをさします。龍造寺家は島津・阿蘇連合軍に敗れ、兵が半減していたので、容易に攻略できました。
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・松浦家滅亡
龍造寺家を滅ぼした後、部隊を平戸城に向かわせ、松浦家を滅ぼしました。


・毛利家滅亡
織田家に追い詰められた毛利家にトドメを刺します。櫛崎城と中津城に部隊を派遣し滅ぼしました。

小早川隆景は主家滅亡前に織田家に登用されていたうえ、吉川元春も家臣になってすぐに寿命を迎えてしまいました。唯一の収穫は、外交術を持つ安国寺恵瓊が加わったことで、今後、織田家への工作は、安国寺恵瓊に任せることになりました。

残る敵は島津家と阿蘇家ですが、一気に滅ぼすには兵力と兵糧が足りないため、一旦兵を引き、兵糧が入るまで内政に励みます。


9.1586年9月~1587年2月
・肥前鹿島城、大村城、高城城の攻略
九月になり兵糧が入ったので、島津家を北九州から追い出しました。島津家は、当家の動きに対応して南九州の兵のほとんどをこの方面に投入したため、実質的に主力が壊滅することとなりました。


・阿蘇家滅亡
続いて、隈本城に侵攻し阿蘇家を滅ぼしました。


10.1587年3月~1588年1月
・島津家滅亡、九州平定
北九州での大敗により、主力を失った島津家を滅ぼします。島津家は城の数こそ多いですが、まとまった機動戦力を失っているため、大した抵抗を受けることなく滅ぼすことができました。
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11.1588年2月~1603年12月
・国力強化
織田家と決戦可能な国力になるまで内政に励みます。各本城の商業区画は一つとし、他は農業区画と兵舎区画をバランスよく配置しました。また、九州全土に限界まで支城を建設し、兵数の増大と武将の育成に努めます。

織田家との決戦は、特性創造を持つ織田信長の死後です。今シナリオの信長は、寿命史実だと1604年頃に亡くなります。それまではひたすら内政に励み、兵力と兵糧の確保に努めます。


・三戸城、石川城の攻略、南部家滅亡
当家は九州を平定しましたが、まだ、関東と奥州は織田家に取り込まれていません。今がチャンスです。
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織田家が、「敵と接しながら攻め込めない」という状況を作るため、奥州に部隊を派遣しました。遠征にかなりの月日を要しましたが、三戸城、石川城、八戸城、陸奥福島城を落とすことができました。これ以後、徳山館が健在な限り、織田家が当家を裏切ることはなくなりました。
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・徳川家と婚姻同盟締結
村上武吉の寿命は織田信長とだいたい同じで、1604年過ぎ頃に寿命を迎えます。その対策として、徳川家の督姫を妻に迎え婚姻同盟を結びました。こうしておけば、能力と後継者数に優れた徳川家康を一門衆にすることができます。


・津軽家滅亡
石川城を攻略に向かった部隊を二手に分け、陸奥福島城で生き残っていた津軽家も滅ぼします。


・筒井家滅亡
筒井家には島左近、柳生宗矩、柳生宗章がいます。この三人を確保するため、大和に部隊を派遣し、筒井家を滅ぼしました。


・徳川家滅亡
国力が伸び、大きな規模の遠征ができるようになってきたので、徳川家を滅ぼしました。この後すぐに、一門武将である徳川家康に当主の座を譲りました。

当家の主義は様々な要因から中道ですが、当主が変わって以後も中道を継続していきます。


・織田家と婚姻同盟締結
織田家から家康に妻をもらい、織田家と婚姻同盟を結びました。これで、信用と同盟期間を気にする必要がなくなりました。


12.1604年1月~1606年4月
・織田家と決戦
1604年1月、ついに織田信長が亡くなりました。これにより、特性創造の効果がなくなり、織田家の兵数は激減しました。

織田家の兵数が限界まで減ったところで全軍出撃します。当家は、支城だけでも116あるので、部隊を1~2部隊ずつ、中国、四国、畿内にある織田方の城にまんべんなく配置しました。

その後、徳川家康を隠居させ追放します。こうすることで、婚姻同盟を一切のタイムラグ無しに終わらせることができます。
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当家からの突然の戦線布告は功を奏し、織田家は、畿内以西の城から部隊を全く発進できず、中国、四国、畿内にある城は一気に陥落しました。

開戦後、わずか2ターンで当家の本城数が織田家を上回り、二条御所も押さえたので、惣無事令でゲームを終了しました。
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感想
今作の「夢幻イベ無し」は、前作と同様、作中最難関です。

今回のプレイレポートによって、夢幻イベ無しの最弱勢力プレイでも、会戦と従属がありならばクリア可能であることをほぼ実証できたと思います。

さて、今作では、大名家の強さは、①国力、②立地、③外交関係という三つの要素によって決まります。
さらに、「会戦なし」というプレイスタイルをとった場合、四つ目の要素として、「武将の強さ」が大きな問題となります。

会戦について考えた場合、会戦モードの作り込みに問題があるのは事実です。しかし、「だから会戦をせず、野戦をオートで行えば万事解決」という単純な問題でもありません。

会戦なしプレイの問題点は二つ考えられます。
    1、使用可能勢力として存在しながら、物理的にクリア不可能な勢力が多数発生してしまうこと。
    2、戦闘がオートで行われるため、プレイヤーのプレイスキルが戦果に反映され難いこと。

考えてみましょう、今孔明級のプレイスキルを持つプレイヤーが操る朝倉義景と、プレイヤーを遊ばせることを目的として作られたAIが操る竹中半兵衛が、会戦なしで戦ったらどうなるか。

つまり、AIより兵数と武将の能力で圧倒的に劣りながらも、プレイヤーのプレイスキル次第では劣勢を覆し、圧勝を可能とする要素として、会戦モードは必要となるのです。

結論として、会戦モードを調整する必要があるわけですが、具体的にはどうするか。私見では、天下創世の野戦モードを再現する感じで機能を追加するのが理想的と考えます。

蒼天録から進化していないような、会戦=正面衝突という形式では、挟撃や半包囲に加え、戦術レベルでの柔軟な部隊の動きを表現するのには無理があります。

天下創世は信長の野望20周年記念作品であり、10年前のゲームです。当時のPCやPS2で出来たことが、現在のハードで出来ないはずがありません。

今作は、最近のシリーズの中でも出色の出来であり、神ゲーになれる可能性のある惜しい作品だと思います。もし、今後のアップデートで会戦モードを調整するなら、思い切った大規模な改修を希望します。



  • 最終更新:2014-05-03 18:11:05

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